読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

匠の相駕籠

メメントモリ公式ブログ

私が会社を作ったわけ

昨年の12月に、フリーランスから法人成りし、会社を設立したが、知人友人に挨拶をしていると、なぜ会社を作ることにしたのかと質問されることが多い。

フリーランスとして営業を始めたのは2011年だから、それから約6年ほど個人事業主として活動してきたことになる。個人事業主としてこれだけの時間を割いて、ようやく、ようやく私は一つの事実に気がつくことができた。

 

ひとりでいくら頑張っても、何も成すことはできない。

 

ソフトウェア開発の仕事を、フリーランスとしてやり続けることに自然と限界が見えてきたため、方向転換する必要を感じるようになった。方向転換するとして、私には2つの道があった。

  1. プログラマーとして、ものづくりを突き詰める道
  2. それ以外の道

私はソフトウェアを作る仕事、プログラミングが好きで、これが天職だと感じている。(他の人から見て、才能があるように見えているかはさておき)だからずっとこの仕事をしていきたいと思っているし、仕事も好きだ。

もしプログラミングを仕事として続けていきたいのであれば、私はフリーランスを辞めて、どこかの企業へ就職するべきだという確信があった。自分がものづくりの最前線にいたければ、結局のところ、それが一番良い結果につながると思う。

 

そして、「それ以外の道」についても考えていた。

 

私には、人よりも得意なことがひとつある。

ソフトウェアのプロジェクトがうまくいくように段取りを整えたり、スケジュールを調整したり、多くのプログラマーが忌み嫌う、関係各位との調整作業、その他、開発にまつわる雑用を処理すること。失敗はいくつもあったと思うが、それでも今まで仕事をしてきて、お客さんから評価されることが多かったのがここだ。

一言でいうと、マネージャー的な仕事だと言えると思う。

プログラミングの技能も重要だが、このマネージャー的な仕事も匹敵するほど大切であることを、私はいくつものプロジェクトを通して体験した。

 

へぼなマネージャーと働くプログラマーは、例外なく不幸になる。

目標が不明確で、何に向けて力を傾ければよいのかわからない。よくよく調べるとやる必要はないことなのに、数週間の時間をかけて、求められていない機能を作ってしまう。クライアントの言いなりになってしまい、プログラマーが連日残業を続けなければいけない。

 

結局、私はマネージャー的な仕事の方を選ぶことにした。

それが一番自分の価値を発揮できるし、そして自分が多くの人に影響を与えられるのはその仕事で、そしてこれをできる人は、優秀なプログラマーと同じくらい不足しているからだ。

会社の作ったのは、その結果ということになる。そういったプログラマーのための環境を作るのは、いちから作ったほうが早いだろうという思いがあったことと、単純に福岡にそういう会社が作れれば、地方に住むプログラマーのためになるだろうと考えたからだ。

 

 

以下は、蛇足。

マネージャーというと、プログラマーのやることを事細かに管理し、制限し、監視する存在だと思う人は多い。そのため、マネージャーというのは不要な仕事だと言う人も多い。

私はマネージャーは必要だと思う。ただしマネージャーとは、プログラマーの上に立つ役職で、彼らを監視するのが仕事だとは考えていない。たまたま、Google 会長のエリック・シュミットが述べている言葉を知って、ああ、これだと思った。

マネージャーはチームに奉仕する