匠の相駕籠

ソフトウェア開発会社の日常とオピニオン - メメントモリ公式ブログ

適度に物を忘れるということ

何か思いついたことがあると、それを忘れないようにノートに書き留めるようにしている。

スマホを使い始めてからは、スマホがノート代わりになった。私がデジタルの特性で非常に強力だと思うのは、データは時間がたっても消えないし、劣化しないという性質だ。

 

データがずっと残るというのは、良い面と悪い面があると思う。

良いところは、基本的には物を忘れるということがなくなる。いつまでもずっと同じ形で残るので、何十年の前のメモを、即座に取り出して閲覧できる。

 

そして悪いところは、データは勝手に消えたりしないので、自分で時間を使って、それに優先度をつけたり、消したり、整理をしたりということをしなければいけなくなる。

たとえそれが些細なものでも、いちいち見直す必要がでてくる。

 

 

最近考えるのだけど、人って適度にものを忘れるし、物事をぼんやりと捉えているときのほうが、精神的には普通の状態らしい。適度にいい加減というのが人には備わっていて、極端にものを正確に捉えようとしているときは、かえって異常な精神状況にあるといえるらしい。

物事をいい加減にできなくなると、鬱という精神状態に近づいていく。

 

最近、自分が作ったもののデータ整理をしていると、私は疲れる。こういった情報を、すべて管理していくことが、一体どの程度自分のためになるのだろうか...。

本当に大事なものって、少ないはずだ。

だから人には物を忘れるという身体の働きがあるのだと思う。

 

コンピューターの世界でも、ネットの世界でも、適度に物を忘れるという浄化作用がほしいなと最近妄想している。