匠の相駕籠

ソフトウェア開発会社の日常とオピニオン - メメントモリ公式ブログ

目の前にある仕事が、いまの自分に最もふさわしい仕事

 これまでフリーランスとして6年ほど営業してきた。(今では法人として活動している。)フリーランスになって、しばらく経って決めたことがある。

 

 それは「依頼された仕事を、好き嫌いで選ばない」ということだ。

 

 私がフリーランスになったときに思っていたことはこうだ。自分ほど能力があれば、仕事は選り好みできるし、きっと面白い仕事が勝手に転がってくるに違いない!

 

 この中には、いくつか私の無知があった。

 フリーランス=商品と置き換えたとして、商品は品質が良ければ、勝手に売れるわけではない。私はかつて、コンシューマーゲームの開発をしていたことがある。そのとき私は、ゲームは面白ければ自然に勝手に売れると思ってた。物を作る人というのしか、知らなかった。しかし、物を売る人というのが必ず必要なのだ。

 

 もうひとつの仕事を選り好みできるという妄想だが、これは本当にひどい妄想だと思う。

 

 仕事は、過去に自分がやったことの連続の上でなりたっている。突然、最高に面白い仕事が転がってくるなんて、そんなことはないのだ。

 仕事が面白いとかつまらないとか、そんなんではなく、今の仕事にどれだけ誠意を持って取り組めたかが、次のステップに大きく影響すると思っている。

 

 私の会社の名前は、メメントモリという。

 これはラテン語で「死を思え」という意味だ。

 

 建前に聞こえるかもしれないが、私はプロジェクトに関わるときに「もしこのプロジェクトが、自分の一生の最後の仕事になったとしたら... 後悔しないだろうか」と考えるようにしている。


 だから精一杯やりたい。


 自分を変な高みに置いて、自分にふさわしい仕事を待つ。という態度を取りたくない。いま自分の目の前にある仕事が、今の自分にふさわしい仕事。そう思って、社名にした。

 

(最近、社名の由来について質問されて、あれなんだっけ?と、ど忘れしていたので、思い出したうちにブログにしたためておく)

 

 自分の目の前にある仕事を、蔑ろにしている人をみるにつけ、悲しい気持ちになる。自分にできることは何かといつも考えるが、あまりそういう人の力になれておらず、自分は無力だなぁといつも思う。