匠の相駕籠

ソフトウェア開発会社の日常とオピニオン - メメントモリ公式ブログ

アルファ碁同士の会話

 23日の朝日新聞の朝刊に掲載された『劇的進化の囲碁AI 笑えない「実社会での暴走」』という記事を読んだ。

 今年5月に打たれた世界最強の中国人棋士と囲碁AI「アルファ碁」の三番勝負は、アルファ碁が三連勝したというニュースは記憶に新しい。

 

 この記事では、その対局後に公開されたアルファ碁「同士」の50局の対戦譜についても話が及んでいた。アルファ碁同士の対局が公開されているのは知らなかった。

 私は囲碁は門外漢なので、よくわからない。しかし囲碁は「手談(しゅだん)」ともいわれ、対局を通して相手の着意を感じ取る。意思を通い合わせるゲームであるとされてきたそうだ。

 中国人棋士とアルファ碁の対戦では、まだアルファ碁から人の意志のような物を感じ取ることが出来たそうだ。しかし公開されたアルファ碁同士の50局の棋譜は、多くの棋士をたいへん驚かせたそうだ。

 

 「理解不能」「さっぱりわからない」「遠い未来の棋士の対局を見ているようだ」

 

 そこでは、アルファ碁同士が、囲碁を通じて、どんな意思のやり取りをしているのか、人から見るとまったく理解できない世界ということだろう。

 

 AI は様々な分野に適用され、人々の暮らしを劇的に変化させていくと予想されている。私はこの記事を読んで、手塚治虫先生の『火の鳥』未来編をどうしても思い出してしまう。

 『火の鳥』未来編では、人類の未来は高度な複数の AI によって人が支配されている。その AI 達は、人類が死滅させるという不可解な道を選択する。..パロディではあるが。

 

 アルファ碁同士の対話。不可解で、空恐ろしい世界のような気もする。