匠の相駕籠

ソフトウェア開発会社の日常とオピニオン - メメントモリ公式ブログ

私の小さな志

永畑道子著の『凜 〔近代日本の女魁・高場乱〕』という本を読んでいる。

高場乱は、幕末・明治初期ごろの人物で、

乱暴だが簡単に言うと、

福岡の吉田松陰というような人だった。

 

性は女性でありながら、

その一生涯をほとんど男性として過ごし、

福岡の地で私塾を開いて、漢籍などを教えていた。

 

高場乱が己の生き方について悩む場面がある。

 

自分が尊敬する人たちは、

土地に縛られず、

学ぶべき人がいれば、

どこまでも訪ねて行って教えを請う。

自分も学問の道を志すものとして、

そのような生き方をしたほうがいいのだろうか。

 

結局、高場乱は福岡に残り、

この地で学問を教える人生を選ぶ。

百年の計画は、人を育てることにある。

それを人生の中心に据える決意をした。

 

 

これには私は共感するところがあった。

 

私にも、ソフトウェア技術者としてより成長したいという欲望がある。

正直なところ、それならば東京へ行ったほうがいいと思う。

福岡よりも環境がよく、

人もたくさん集まっているし、切磋琢磨が可能だ。

 

生まれ育った場所として福岡が好きなこともあるが、

子どもは福岡で育てたいと思っていた。

 

じゃあ福岡で良い仕事をしたいと思ったら、

どうしたらいいんだろうか?

 

将来、いい仕事をしたければ東京へ行くしかない。

そんな未来は嫌だなと思う。

 

自分の生まれ育った土地があり、

そこで働くという選択肢を、

子どもたちが選べるべきだと思う。

 

私は福岡にいい会社を作って、

いい会社が生まれる文化に貢献したいと思う。

 

 

高場乱には全く及ばないが、

これは私の小さな志。