匠の相駕籠

ソフトウェア開発会社の日常とオピニオン - メメントモリ公式ブログ

コードレビューがなぜ難しいのか

コードレビューというのは、ついつい人間関係がギクシャクする。

人の書いたコードに怒りを覚え、

人から指摘されたことに怒りを覚える。

 

これはコードレビューを実施している人々にとって、

共通の悩みのようで、

例えば相手の良いコードを褒めるようにしようとか、

ちょっと笑える画像を貼り付けたりして、

雰囲気をまろやかにしようといったハックが行われている。

 

コードレビューがなかった時代はどうだったのか?

これはさらに酷い時代だったと言える。

 

自分の酷いコードを、

誰も見ていないときにコミットしてしまう。

大量のコミットを一気に行うことで、

他のプログラマーがコードを見る気をなくさせる、

というテクニックが使われた。

 

そして酷いコードは、

あるプログラマーが勝手に書き換えてしまったりして、

それは書いた人に知らされなかったりした。

 

 

コードレビューは、いつまでも

人々にとって難しいものであり続けるだろうなと思う。

その理由にデール・カーネギー著の『人を動かす』を読んで気がついた。

 

この本の中で、

人は「感情の生き物」だと定義されている。

ものが正しいか間違っているかで考えるよりも、

好きとか嫌いとかそういうことに拘りが強いのだ。

 

一方、プログラミングは完全に「論理的」な世界だ。

(複雑ではあるものの)何が正しくて、

何がおかしいのかはっきりした世界だ。

 

 

「感情的」な生き物の私たちが、

「論理的」な問題に、協力して取り組まなければいけないのが

プログラミングだ。

 

だからプログラミングは難しい。

コードレビューは難しいのだ。