匠の相駕籠

ソフトウェア開発者の日常とオピニオン - メメントモリ公式ブログ『匠の相駕籠(たくみのあいかご)』

忘れること

最近、意図的にモノを忘れるようにしてみている。

というのは、いまはどういった情報も、全てデジタルに記録することができる。デジタルの特徴として、劣化しないということがある。

 

私は大量のメモとか、やりたいことを全てデジタルに保存していた。その結果、大量の情報がどんどん蓄積されていくということが起きる。それは自分で、わざわざ削除したりしない限り、ずっと残り続ける。

 

情報が一切劣化しないのだ。

 

私は気がついたのだけど、そういう状況では、あれもしなければならない、これもしなければならない、というのが頭を巡り続ける。劣化しないので、忘れることも出来ない。頭を巡り続けた結果、実はすごく気が散っている。

 

それに気がついたのは、最近、自分の仕事のアウトプットが異常に落ちているのを感じたからだ。いろいろやっているつもりなのに、なんでこんなにスピードが落ちているのだろう..?

 

結果的には、並行で作業していることが多すぎて、一つのことにじっくりと時間を使えなくなっていた。

 

必要なことと思ってやっていることでも、それって本当はやる必要がなかったりする。時間が経ってみると、無視しておいても問題のないことって、いっぱいあるのだ。

 

最近は、やることは全て紙に書くようにしてみた。

 

一日、1ページ使うようにして、その日やることを書き出す。思いついたことも、ここに書き出す。次の日が来ると、この紙は捨てる。

 

ほんとうに重要なことならば、翌日の紙に書き写してもいいし、ここで初めてデジタルのスケジュールに記録する。翌日の紙に書き写したりするのは面倒な作業なので、やらなくてもいいやと感じたものは、そのまま忘れてしまう。

 

今のところ、いい感じ。

 

人には健全な機能として、ものを忘れるという能力が備わっている。それを過小評価しすぎているのではないか。