匠の相駕籠

ソフトウェア開発者の日常とオピニオン - メメントモリ公式ブログ『匠の相駕籠(たくみのあいかご)』

パート勤務を終了することになりました

うちの会社で、森さんにパートタイムで勤務してもらうようになったのは昨年12月からで、だいたい4ヶ月ほど経過したことになります。今日、彼と近所のカフェで2時間ほど話をしたのですが、彼のパート勤務をひとまず終了することになりました。

 

 

森さんと出会ったのは、去年の『九州アプリチャレンジ・キャラバン』というイベントです。森さんは学生として参加して、はじめてのアプリ開発をおこなって、力を発揮していました。もちろん技術的に未熟な所もあったと思いますが、将来性を感じさせるところがありました。 

 

私のことを思い出してみると、専門学校の2年間で、授業でプログラミングを勉強していましたが、あまり能力的にも伸びなかったし、なにより楽しくなかった。それはいま考えると、絶対的にコードを書く時間が足りてなかった。学校の授業でコードを書くと言っても、一週間で実技が2、3時間という世界です。

 

一方、社会に出てプログラミングの仕事をはじめると、毎日毎日数時間もコードを書くことになるし、本当にプログラミングが好きな人というのは、仕事の後にも寝るまでコードを書くようなイカれた奴がいるものです。

 

学校の中でちょっとプログラミングをする人と、仕事でプログラミングしている人の間に、非常に大きな能力差があると言われているのは、単純にコードを書く時間だけで見ても、ぜんぜん違うからです。

 

わたしが本当にプログラミングをたくさん書くようになって、そしてプログラミングのことが好きになったのは、昔勤めていた会社でインターンシップとして参加したのがきっかけでした。とにかく一日中コードを書いていて、頭の電線が焼き切れるんじゃないか?と感じるくらい、コーディングにどっぷりと浸かった時間を過ごしました。

 

それがあったからプログラミングの面白さにも気づいて、本当にこの仕事をして食べていきたいという思いが強くなったと思います。

 

 

わたしが人が成長するためには、その人の「環境」が大切だと思います。

 

わたしにとっては、インターンで勤めた会社の「環境」はとてもよかった。わたしが成長するために必要なものを与えてくれた場所だったと、いまでも本当に感謝をしています。

 

 

『九州アプリチャレンジ・キャラバン』という学生支援イベントに参加して、わたしが次にやりたいと思ったのは、その成長するための「環境」づくりでした。

 

『九州アプリチャレンジ・キャラバン』で、ものづくりを経験して、自分にもっと必要なもの、足りないものを感じる学生は多いと思います。けれど、イベントが終われば、彼らは学校に帰っていきます。

 

学校という日常の中では、やはりどっぷりとコーディングに浸かるという経験は難しいと思うのです。だから、全員は無理ですが、わたしが声をかけられる範囲で、環境を必要としている人に、声をかけようと思いました。

 

 

森さんは約4か月ほどの間に3つの自主プロジェクトと、1つの実務案件を担当していただきました。難しい課題だったので100点満点の成果を出せたというわけではありませんが、彼なりに工夫しながら、すこしずつステップを登っているのは感じていました。

 

しかし彼の成長を感じながらも、わたしの中で悩み続けていることがありました。それが何から来ているのかよくわからないという日々が続いてました。それで今日、すこし時間をとって、カフェでじっくりと話をしていました。

 

森さんには他の人よりも優れている能力があります、そしてまだ不足している力もあります。

 

その不足している部分を補う環境として、この会社が役に立てればよかったのですが、お互いに話を続けていく中ではよい解決策が思い浮かびませんでした。わたしも正直に打ち明けて、森さんもそこは同じように感じたようでした。

 

わたしの力不足もあり、会社の体力不足という問題もあり、アルバイトという形はいったん終了させていただきたいという相談をしました。もし、また森さんがいまの課題を乗り越えて、そのときにまだ私と一緒にやりたいと思ってくれるのであれば、是非声をかけてくださいというお話をしました。