匠の相駕籠

ソフトウェア開発者の日常 - メメントモリ公式ブログ『匠の相駕籠(たくみのあいかご)』

高橋剛さん ご冥福をお祈りします

とつぜん心にポッカリと穴が開く、人を失ったときの喪失感。故人の生前の姿を思い浮かべて、わたしは何を受け取ったのだろうかと自問自答します。

 

福岡県飯塚市に拠点を持つ、株式会社ハウインターナショナルの取締役、高橋剛さんの訃報にふれました。

 

高橋さんとの出会いは、約7年前になると思います。わたしがフリーランスとして仕事をはじめたときに、一番最初に働いたチームを率いていたのが、高橋さんでした。当時、ゲーム業界からシステム開発に分野を移したばかりで、右も左もわからない状況だったのですが、技術の基本的なところから指導してくれました。

 

 

高橋さんは美しい気質を持っていた方でした。

 

技術者として正直なこと。

そして、誰とでも同じ目線にたって話をしてくれました。

 

時間が経つとともに、だれにでも技術の積み重ねというのはあります。しかしソフトウェア業界は、日々、あたらしい技術がうまれては消えていく世界です。新しいことや、はじめて挑戦することは、だれでも分からないものですが、それを素直に言える人は多くありません。

 

高橋さんは、知らないことは知らないと素直に言う人でした。そういう人だったからこそ、新しい分野に飛び込んで、どんどん吸収し続けていくような人だったと思います。

 

ソフトウェアエンジニアの先生として、とても尊敬する方でした。

 

もう一つは、高橋さんをご存じの方は深く同意いただけると思うのですが、偉そうなところの全くない方でした。地位も経験も関係なく、同じ高さに立って、話をしてくれるやさしい方でした。

 

 

人を失ったとき、残された人には、何が残されるのでしょうか。

 

故人のご親族の悲しみは、想像がおよびません。

わたしは高橋さんから直接ではないですけど、やはり多くのものを受け取っているのだと思います。残された人は、志を引き継ぐしかないのでしょう。

 

人の前に伸びている道というのは、人によって様々だと思います。その道を、自分ができるだけ正しいと信じる道を進むしかありません。正しいかどうか迷ったり、歩く力を失ったときに、その引き継いだものが何だったのか。きっと、わかるときが来るのだと思います。

 

 

わたしが会社を作ったときに、高橋さんが一つだけアドバイスをくれたことを思い出しました。

 

能力のあるなしだけで人を選ぶのではなく

思いが同じ人を集めたほうがいいよ

 

こころより、ご冥福をお祈りいたします。