匠の相駕籠

ソフトウェア開発者の日常 - メメントモリ公式ブログ『匠の相駕籠(たくみのあいかご)』

いま読んでいる本

『Critical Chain(クリティカルチェーン)』エリヤフ・ゴールドラット著。

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先日まで読んでいた『The Goal』と同じ人が書いた本で、これはなぜプロジェクトが予測できないレベルまで遅れてしまうのかを分析した本のようです。

 

プロジェクトというと堅苦しいのですが、ようするに2人以上で、ある程度の期間に渡って、課題に対して取り組み、成果を出そうとすることをプロジェクトと言っています。仕事をしている人であれば、だれでもやっていそうなことです。

 

著者のエリヤフ・ゴールドラット氏は、物理学者なので、憶測でいいかげんな理論を展開しているわけでありません、プロジェクト管理というテーマを、科学的なアプローチで解き明かそうとしています。これが、わたしのいままでの経験則とぜんぜんちがうので、とても刺激的です。

 

 

例えば、まえ読んでいた『The Goal』には優先度をつけることで、作業が遅くなってしまうことがあるという理由が書いてあったりします。優先度を常につけていればよいというのは誤りです。

 

『Critical Chain』はまだ序盤しか読んでないですが、経験を積んだエンジニアなどに、空いた時間が多くなりがちな根拠について書いてあって面白かったです。もちろん理由はひとつではないですが「経験を積んだエンジニアは、自身の一番苦い経験をもとに見積もりを立てるため、バッファ期間が長くなる傾向がある」。

 

もう一つ面白いのは、製造の理論らしいのですが、2週間で終わる作業を、バッファを含めて3週間と見積もった場合、なんと実際に3週間かかるようになる。そもそも作業バッファというのは、見積もったけどそれに間に合わなかったということがないように、納期遵守率を高めるために組み込まれます。

しかし、実際には作業バッファがあってもなくても、納期遵守率は変化しない。

 

先程の見積もりのバッファが長くなるという傾向と、それが納期遵守率に結びつかないというのが合わさると、何が起きるのか...。

 

 

などなど、なかなか知的で面白い話が盛りだくさんです。

 

最近、ずっと本を読んでいる感じなのですが、この『Critical Chain』を読み終えたら、いったん中止して、別のことに取り組もうと思っています。