匠の相駕籠

ソフトウェア開発者の日常 - メメントモリ公式ブログ『匠の相駕籠(たくみのあいかご)』

最近のことをつらつらと

 最近はいつもどおり忙しく働いているのですが、いろいろと考え事もあり、トラブルなどもあり、あまり気持ちの余裕がありません。自分のことを考えているだけで精一杯という感じになっていて、あまり良くないなと思っています。

 

 さて仕事以外では、本を読むことを楽しみにしているのですが、最近は吉川英治著の『宮本武蔵』を読み始めました。全8巻の文庫で、いま3巻目を読んでいる最中です。

 

 吉川英治氏の『宮本武蔵』は、スラムダンクの著者である井上雄彦さんが『バガボンド』という漫画の原作としている作品です。『バガボンド』のほうは読んでいたのですが、小説も面白いという話をきいて、先日から読み始めました。

 

 

 『バガボンド』では、佐々木小次郎は `ろうあ` の剣士として描かれていますが、小説ではそうではない。ここは井上雄彦さんの創作だったのですね。

 

 なんとなく『バガボンド』との違いを楽しんだり、人の機微を目の前にありありと思い浮かべさせるような美しい文章を楽しんだりしています。ある程度は、現代語になおされているんじゃないかなと思いますが、100年近く前の小説なのに、読みやすくておもしろい。

 

 

 小説の中で宮本武蔵が言ったことですが、「この人こそ、自分が一生の中で出会うべき人だ、という人物がどれだけいるか。わたしは幸いにも沢庵(沢庵宗彭、臨済宗の禅僧)、石舟斎(柳生新陰流の剣士)に出会った。ほとんどの人は、一生をかけてもこういった人に出会えることが稀なのだ。」という述懐があり、なんとなくそれが心に残りました。

 

 こいつに会えてよかったと思える人に、人生をかけて、出会えるかどうかも稀なことであると考えると、よい人とのつながりは、本当に大切にしなければならないですね。

 

 

 「知己(ちき)」という言葉がありますが、これは自分のことをよく知ってくれている友人のことです。例えば、話をしていて楽しい、一緒に過ごしているだけで愉快だという友人も、大切な友人です。しかし「知己」とは、すこし違うのだろうなと思います。

 

 わたしには「知己」と言えるような、わたしのことをよく知ってくれている友人はどれくらいいるのだろうかと考えてしまいます。

 

 楽しく、愉快に話をする友人と比べると、人数的には少ないでしょう。

 

 

 たまになのですが、更新のすっかり減ってしまったこのブログを、相変わらず読んでくれている友人がいて、会ったときに「読んでるよ」といってくれる人がいます。お願いをしたわけでもないし、彼らにも何も得はないでしょうけど、わたしのことを気にかけてくれているというのは、「知己」なのかなと思います。

 

 ひとは孤独に弱い生き物ですから、自分のことを知ってくれているという友人の存在は、本当に心が励まされます。

 

 わたしも、他人のことを知っているひとになっていきたいなと思います。言い方を変えると、自分のことにしか興味がないという、つまらない人間にはならないように気をつけたいと思います。

 

 

 なんてことを考えながら、最近を過ごしています。これでも、わりと元気です。