匠の相駕籠

ソフトウェア開発者の日常 - メメントモリ公式ブログ『匠の相駕籠(たくみのあいかご)』

1年半の間に学んだこと、10月以降のことをすこし

 いまのチームで仕事をはじめたのが、2017年の1月でした。

 Android アプリの開発案件ということで相談があったのですが、当時のわたしは Android アプリ開発の経験はありませんでした。即戦力ではなく、勉強しながらでもよければ参加させてくださいと相談したところ、先方からは快く OK をいただきました。

 

 最初の3か月ほどは、技術の指導をうけたりするため、博多駅近くの客先に常駐していましたが、そのあとは自社に持ち帰りで作業させていただくことになりました。

 

 

 新しい技術をおぼえるとき、個人的な体感として、だいたい何をしたらいいのか分かってくるのに2〜3か月。深い内部挙動に意識が届くようになって、最適な実装について考えたり、調査を行えるようになるのに1年くらいかかります。

 

 Android は一年間、責任をもって担当させていただくことができたので、技術的な面でもすごく勉強になりました。

 

 

 ひとつ悔しいのは、今年の Android 開発者の祭典『DroidKaigi 2018』にはじめて参加したときのこと。わたしは1年目ということで、ようやくイロハが身についてきた頃。まわりの技術者を見てみると、Android アプリ開発で3年や5年という経験を積んできた人たちがいます。

 実際のプロダクトのソースコードを見せて頂く機会があったのですが、やはり非常に洗練されていて、構造的にも大きく、そして整理されているし、新しい技術についても可能な限り積極的に取り入れている様子がみれます。

 

 ああ、ここまで行けたら楽しいだろうなと思うのですが、そこはわたしは1年生。これからも機会があれば取り組むこともできるのでしょうが、それはお仕事次第、プロジェクト次第です。

 

 結果的には、そのあと Android アプリの開発から離れて、フロントエンド開発と呼ばれる領域で2〜3か月ほど仕事をして、そのあとすぐに Microsoft Azure の領域でバックエンド開発をお手伝いすることになったりと、わりと点々とすることになりました。

 

 

 大きく成功したプロダクトを持つ企業で働くと、特定の領域の専門家として2〜3年は仕事をすることは容易だと思います。わたしはお客さんの依頼をうけてものを作るというワークスタイルなので、腰を据えて1つの領域に邁進するというのが、なかなか難しいのが悲しいところですね。

 

 

 

 いまのチームは技術的な面でも楽しかったですが、この1年半で一番自分のためになったのは、チームメンバーの大野さんとの出会いだったと思います。大野さんは客先の社員の方ですが、1年半の間、ずっと一緒に仕事をしてきました。

 

 なぜかというと、大野さんは、いまのわたしに一番欠けていて、そして必要なものを持っている人だったからだと思います。

 

 わたしはなんと言っても、30歳程度の気の短い若造です。とにかくせっかちで、まるで自分ひとりで何でも飲み込んでしまえると錯覚しているようだったと思います。

 

 大野さんの美点は、とにかく人に対して気が長く、また優しいことです。

 

 人のことをちゃんと待つとか、人に対して丁寧に当たるということについて、本当にその姿勢は学ぶところが多くて、ああ、わたしに足りないのはここにあるんだなと、すごく反省しました。

 

 それを学ぶことが出来たのが、この1年半で最大の実りだったと思っています。

 

 

 

 総括じみた内容になってきていますが、じつはこのチームで働くのも、今月までの予定です。契約を9月末で終了することになりました。かなり事前からお客さんとは調整を進めていましたので、これは結構前から決まっていたことでした。

 

 10月以降の仕事については白紙の状態なのですが、じつは全然営業をかけていません。というのは10月はすこしやりたいことがあるからです。

 

 これまで仕事の関係でお世話になったひとはたくさんいるわけなのですが、最近ではすっかり疎遠になってしまった人たちもいます。特に、ひさしぶりに話をしたいひとが結構おりまして...、10月はお金になる仕事はせず、気ままに会いたいひとに会いに行く時間にしようかなと思っています。

 

 たぶん、大阪と東京に行きます。

 滞在期間をわりと長めに取ろうかなと思っています。

 

 悪くても11月くらいまで仕事がなかったとしても問題ないので、それくらいまでは仕込みの時間と考えて、これからの具体的な仕事についても考えながら、行動する時間にしようかなと思っています。