匠の相駕籠

ソフトウェア開発者の日常 - メメントモリ公式ブログ『匠の相駕籠(たくみのあいかご)』

美しさに気づくこころ

 先週から新しいお仕事を開始しています。

 

 とあるスタートアップ企業のウェブサービスのリニューアルを担当することになり、バックエンド開発を請け負わせていただくことになりました。先週は仕様把握や、要件定義などの開発の前段階の作業を進めていました。

 

 今週からは本格的に、実装の手を動かしていくことになります。スケジュールとしては、年末ぐらいにかけて最も忙しくなりそうな気がしています。

 

 

 

 先週末は、長崎に行ったついでに、家族と、焼き物の波佐見焼などで有名な中尾郷というところに寄ってきました。わたしも妻も、焼き物を見るのが好きで、毎年一回くらいは、焼き物市に出かけている気がします。

 

 今回行った中尾郷、古くて情緒のある日本家屋がたくさん残っていて、脇道に入ると、山から流れてくる清流が、細かく枝分かれして、家屋の下をさやさやと流れたりしています。ふっと目をこらすと、家屋の隙間にカニが隠れていたりして、それを眺めているのも楽しいです。

 

 この時期は、秋陶祭(しゅうとうさい)という時期だそうで、外からたくさんのお客さんが、陶器を求めて訪れます。中尾郷も一種の観光シーズンなんだろうなと思います。いい匂いがするので、それに誘われていってみると、民家の庭では、おはぎや、山芋を煮たお味噌汁が振る舞われていました。

 

 お金を払うのかなと思ったのですが、ただのおもてなしのようで、お金は取られませんでした。

 

 話をする地元の方も、やわらかな気質の人ばかりで、美しい土地だなと思ってしまいました。日本から地方は消滅しつつあるので、20、30年もすると、こういった風景はもう見られなくなってしまうのかなと思うと、悲しい気持ちもありました。

 

 

 

 山から降りてくる澄んだ川を眺めながら、なんとなく頭の中では、仕事のことばかり考えてしまいました。調べなきゃいけないことを整理したり、次の仕事の段取りを考えたり。そんなことをしていて、景色を楽しめていないのに気が付きました。

 

 わたしはもう新しい仕事に向かってしまっていて、徐々にそれに集中し始めているのだなと思いました。だから何をしていたとしても、基本的には意識がそこに向かってしまうし、変に集中を解いてしまうと、またこの集中した状態に戻るのに時間がかかる。

 

 だから、いまはこれでいいのだと思うようにしました。休息も必要ですが、わたしたちは働く必要があります。

 

 だけど、仕事を終えて、責任を果たし終えたら、集中の糸を切って、ちゃんと目の前の景色の美しさを、楽しめるような心に戻りたいなと思います。